ドイツ科学史巡礼の旅1 ベルリン | 原田馨 著 | 一二三書房

 
本書では主として18世紀末から20世紀はじめにかけてのベルリンにおける科学および技術の発展の歴史を、筆者が現地を訪ね、歴史的遺物を見て、これらを写真に写して紹介する。写真を多用したのは、写真は一面文章より多くの情報を含んでいるからである。(中略)遺跡、遺物を現場に訪ねて歴史を学び、その時代の科学、技術史を理解しようとすることを科学史巡礼と表現したい。私たちは科学者、技術者たちについて書物により学ぶけれども、その科学者、技術者が誕生または、死亡した家、住んでいた家、研究に利用した建物、器具、装置、物質、記録、書物、掲げられている記念板、記念碑、記念像、日常使用していた物品など多くの遺物を収蔵した博物館、記念館などへの訪問の機会は少ない。科学者の墓石はその研究者の重要な記念碑であり、多くの情報がその墓石に凝縮されていることが多い(墓石の裏側に刻まれていることも忘れてはならない)。これらの科学者、技術者の記念板、モニュメント、像、印刷物、書物、使用した歴史的遺品、遺物などから科学、技術の発見の過程を敬意を以て訪ねることが科学史巡礼の旅である。本書が科学、技術史を新たな角度から理解することの助けになれば幸いであり、単なる観光ではなくなるだろう。(「第1章 科学史を巡る旅」より)

【著者略歴】

原田 馨(はらだ・かおる) 筑波大学名誉教授

1952年

大阪大学理学部化学科卒業、同大学院に入る。

1956年

フロリダ州立大学研究員。

1964年

マイアミ大学分子、細胞進化研究所、主任研究員、研究教授。
マイアミ大学化学科併任、助教授、準教授を経て教授。

1974年

筑波大学化学系教授。

1991年

筑波大学停年、筑波大学名誉教授、神戸松蔭女子学院大学教授。

2010年

永眠
  専攻:生物有機化学、化学進化、立体化学、プラズマ化学。
著書:生命の起源、化学進化、立体化学(共著)、研究論文約350。
加熱重縮合によるプロテイノイド及びプロテイノイドミクロスフェアは著名。アポロ計画によりアポロ11 号~ 17 号(13 号を除く)の試料からアミノ酸の抽出を行うなど。
【内容見本】